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こんにちは。テンダーマムの鈴木佳子です。

「お子様がどんな大人に成長してほしいと思いますか?」と質問します。これは、お母様自身がどんな子育てをしたいのかをご自身に気づいていただくためです。
「お医者さんになってほしい。」、「優秀な大学に行って、いい会社に就職してほしい。」など、具体的に言われる方もみえますが、多くのお母様が、言われるのは、「健康で、優しくて、思いやりのある大人になってほしい。」というご意見です。
まずは何をするにも健康であることが一番だから。優しくて、思いやりのある人だったらみんなから可愛がってもらえて、チャンスをもらえるから。
暖かい家庭が作れるから。などの理由も言われます。生まれてから小学校の低学年(3年生ぐらい)までは、脳の成長期であり、知能はもちろんのこと、心を育む大切な時期でもあります。優しく思いやりのある子供に育てるにはなにをしたらいいのでしょうか?
「思いやり」とは、他人の視点にたって気持ちを考えられる事を指し、発達段階的には4歳をすぎたころから少しずつわかってくると言われています。もともと持ち合わせている性格だけではなくて、日々の生活の中で育むことができるものです。
しかし、教育だけすれば、必ず身につくものでもないようです。他人の視点ににたって気持ちを考えるとは、他人の気持ちを推測すること、汲み取ることです。他人の言動などに共感し、損得なく相手を助けてあげることも思いやりの行動のひとつ。この行動ができるようになるためには、保護者への絶対的信頼感に原点があると言われています。
なぜなら思いやる心の育成には、日常的に受ける愛情や、自分を囲むすべての人から感じる愛情から生まれるものだったり、自分の気持ちをわかってくれたという経験などが必要になるからです。あの時自分を大切にしてもらったから、今度は自分が返そうと自然に起こるような経験が必要なのです。
子どもの心を育てるには、親子の絆が深まっていることが重要です。
自分が経験したことがない気持ちを想像することは、難しいことです。だからこそ子ども自身が、自分の気持ちに共感、尊重してもらった経験や、自分は大切な存在なんだと実感することが、人を思いやる心につながっていくのでしょう。
子ども達に一番身近なお母様・お父様が、思いやりのある接し方を心がけながら、親子で一緒に優しい、思いやりのある心を育んでいきましょう。