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こんにちは。テンダーマムの鈴木佳子です。しばらく間があいてしまいましたが、久しぶりコラムです。
春休みのイベントスクール、4月からの新入生の受け入れなどで日常がバタバタとしていて、気がつけばもうゴールデンウィーク??本当に時の流れの早さに驚いている毎日です。夏日になる日もあり、新緑が爽やかで気持ちの良い初夏ですね。

新入生のお友達もスクールに段々と慣れてきて、元気な「ただいま」の声から毎日のスクールがスタートします。
スクールでは、子どもたちが元気ゆえに様々なハプニングがおきます。机の上の水筒が倒れてお茶がこぼれました。水筒の持ち主の子は、一緒に置いてあったノートと教科書がビショビショになり、泣いています。お友達と遊んでいて机にぶつかってしまった子ども達は「しまったー」という様子です。でも持ち主の子は立ったまま動きません。気がついた1人の子が、倒れた水筒を立てて、蓋をしっかりしめて、泣いている子に「泣かないで。もう濡れないから大丈夫。先生、雑巾かしてください。」と言いました。そして、ぶつかった子どもたちに「ほら、あんたたちも手伝って。」と言いながら、テーブルや床を拭いています。「ぞうきんもうびちょびちょだから拭けない。」という子には「洗ってしぼってきたら。」と指示を出しています。「ありがとうね。小さい先生だね。先生のお手伝いしてくれて助かったよ。」とその子に声を掛け、ハプニングに対応するアシスタントの先生たち。その後、「濡れたノートと教科書どうしようか」「どうして水筒たおれてしまったかな。」等と子どもたちに声を掛けながら、みんなで片付けをしました。
恐らく、ご家庭で同じようなことが起こったら、「もーなんで水筒の蓋閉めないの?、ノートや教科書片付けたないの?、今動き回る時間じゃないでしょ。気をつけて。」そんなお母さんのお小言が聞こえてきそうです。「もう!」といいながら頭から湯気を出し、片付けているお母さんの姿も浮かんできます。

テンダーマムでは、子どもたちが何か失敗したり、困った時には自分でなんとかする力を鍛えるチャンスと考えて、まず、子たちに考えさせて、行動させるように言葉掛けをしています。スタッフが片付けてしまえば早いのですが、それでは子どもたちの学びにつながりません。誰がやったの?と犯人探しをしてみたりするのではなく、どうしたら失敗がおきないのか?気づきの体験に繋がるからです。この気づいて解決する力を「自律力」といいます。問題解決能力でもあり、生きる力に繋がります。
誰かに言われてやるのではなく、自分で気づいてやる子どもになるのです。一人立ちして、経済力も含めて、生活していくための能力や技術を身につけることを自立と言い、自律と自立の2つの力が現代の子どもたちに身につけてほしいチカラと言われています。

私たち大人は、子どもになるべく失敗や、苦労をさせたくなくて、ついつい守る姿勢に入ってしまいますが、失敗や困難はこのチカラを鍛えるチャンスなのです。
見守りながら、共感しながら、子どもたちとともに共生しながら、生きる力を育みたいものですね。
お母様方もやってしまえば早いですが、待って見守る余裕を持つことも大切ですね。